7月4日(日)、ユーカートサーキット東京あきる野にてUKC-CUP 2021 series Rd3・Rd4が開催されました。※静岡県熱海市の土砂崩れで被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。
数日前までの天気予報では大雨。サーキットのコースレイアウトはアップダウンがあり、下りストレートを降りた後の左ヘアピンはブレーキングポイントが難しいため、スピンしてしまう車両が続出するのではないか?といった懸念が頭をよぎっていました。
前日になると少し天候は良い方向に変わったものの、それでも降雨はそれなりに発生するという予報でした。
当日朝は自宅の高圧洗浄の予約がありましたので、それを終えてから渋滞情報を見つつ10時に浦安市の自宅を出発をしました。
都心環状線や中央道などの渋滞はなく、順調に走行が出来ました。
途中、中央道の石川PAで休憩。昼食用に唐揚げやおにぎりなどとドトールでコーヒーを購入して再びあきる野市に向かいました。
石川PAを過ぎるとすぐに八王子出口が現れますが、ふたつ出口があるので第二出口(後から現れる方)になるため間違わないように気を付けました。高速道を下りてからは一般道で約20分程度でしょうか。東京サマーランドを目指しながら、まさに「東京サマーランド前」という信号を左折してすぐのところにサーキットがあります。
駐車場に停車するとすでにレースに参加するジュニアたちの家族のクルマも複数駐車しており、これまでのSWSのレースの中では最大人数となる19名ということもあってか少し雰囲気が違うような気もしました。
レースに出る息子のホームコースはハーバーサーキット千葉になるのでここユーカートサーキット東京あきる野はアウェイになります。しかし21年4月にオープンしたばかりという新しいサーキットということもあって出場19名中、地元のジュニアが9名、ハーバーサーキット千葉と木更津を足して10名と約半々の構成となっていました。
大降りではないものの、しとしとと雨が降っておりサーキットに張られたテントに出場する家族がいて各自準備などをしていました。
私たち家族が到着するとハーバー系のお友達家族達が場所を開けてくれて招いてくれました。
常に思うのですが、こういった家族同士の気遣いや配慮は皆さん大変素晴らしく、いつも楽しく気持ちよく練習やレースができることはありがたいことです。
レースのプログラムは13時からなのですが、この時は12時前でしたので、一部のレースに出場するジュニア達はウエットコンディションによるタイヤと路面のグリップを確認するために何人かは練習走行をしていました。
息子もせめて1セッションは練習しておこうということで、レースの受付及びセッションのエントリーを済ませてテントに戻り、準備をしはじめました。ここまでヘビーウエットのコンディションは初めてです。普段ドライで着ている通常のレーシングスーツではなく、雨用のレインスーツを着用して今回は走ることにしました。
普段はセッションあたり5分間の走行なのですが、ユーカートサーキットでは雨の日限定でセッションあたりの時間が倍の10分間の走行となっているため、いつもよりもセッションの回転がだいぶ遅く感じました。
徐々にペースを上げてグリップの限界付近で走行するものの、普段のドライコンディションよりもだいぶスピードが低い状態でタイヤグリップの限界が来るため、オーバーステアやアンダーステアになる挙動を確かめつつ、各コーナーごとにドリフト状態で旋回をしたほうが良いのか、グリップさせたほうが良いのかなどを確認しながらの走行をしています。
ドライコンディションですと28秒台のタイムで走行するのですが、この日は31秒台。約3秒落ちのベストタイムという状況でした。
ようやく息子がエントリーをした順番が回ってきました。レンタルカートのレースシーンではレインタイヤ(タイヤ表面に溝があり排水性能が高いタイヤ)への交換はなく、普段のドライ用のタイヤのままで走行となります。息子はそのタイヤのグリップの感触を確かめながら初めは慎重にアウトラップの周回を走行し始めました。
しかしうまくステアリング操作や荷重移動をしながらマシンをコントロールしてスピンやラインを大きく外すことなく走行ができていたのでレース前の練習としてはまずまずといったところでした。
セッションを終えて戻ってきた息子はまずまずのタイムが出せたということもあり、「雨、楽しい〜!」と言いながら戻って来ました。
もともとドリフト走行をしたいと常日頃行っている息子ですから、限界の低いマシンで挙動をコントロールすることが好きでウエットコンディションで走行できることを楽しみにしていた為、事前のイメージ通りの走行ができたことに満足をしたのでしょう。
さて13時が近づくと放送でアナウンスがあり、レースへの受付と装備品を装着した状態での計量をしてください、と指示がありました。
レインスーツやヘルメット、グローブ・シューズ・ボディプロテクターなどの装備をして計量をしたり、予選タイムアタックにおける組分けやマシンの抽選を行いました。
息子は最近身体の成長もあり、計量でウエイトハンディなし。さらには予選の組み分けもRd3ではCグループ、Rd4ではDグループとまずまずのクジを引き当てました。(ウエットコンディションの場合、前にたくさん走行をしておいた状態の方が路面の水が掃けて少しグリップ力が上がることがあります。今回はそうではなかったものの、天候が回復している局面では尚のこと後から走行をしたほうが有利になったります)この辺のくじ運というのもレースならではだと思います。
ドライバーズミーティングが開始されました。
今回は雨で一つの場所に集まることが難しかったためか、競技長などがマイクのアナウンスで行うスタイルでした。
主なポイントは以下の通り
それといつもの通り「みんなで楽しく、相手をリスペクトして」ということも合わせて言及されました。
さて、間もなく予選Aグループがスタートしました。
滑りやすい路面コンディションであるため、スピンや接触が多発して子どもたちも手こずっていました。
息子は予選Cグループ。
5分間のタイムアタックでしたが固唾を飲んで見守りました。
まずまずのタイムがでてさらに予選Cグループの中ではトップタイムを叩き出したのでA決勝に出場できることは濃厚となって来ました。
しかし後に予選Dグループもあるため、まだ確定ではありません。
予選Dグループも終了となり、最終的には全体の予選タイム順でもポールポジションのジュニアに次いで2番手の位置につけました。
A決勝の選出は先述の103%ルールではなく、純粋に予選タイムアタックのタイム順と決定がされましたので、いずれにしてもではありますが無事にA決勝への進出を決めました。
今度はA決勝のスターティンググリッドを決めるためのスペシャルステージ(SS)となります。
ここでは一人ずつ走るのでみんな注目していることと、さらには1周限りの一発勝負となるためみんなプレッシャーも大きかったと思います。
息子はここでちょっと攻めきれずにSSのタイムでは4番めの順位となり、A決勝では4番グリッドからのスタートとなってしまいました。
つまりSSでラッキーなジュニアもいればその逆もいるということです。
決勝では実力が拮抗しているジュニアが抜きつ抜かれつの熱いバトルを繰り返す、見てる側も興奮する大変見応えのあるレースでした。
息子も一時5番手まで順位を落としたものの、諦めずに前を走っているジュニアに食らい付き、2台オーバーテイクに成功して最後はなんとか3番手でチェッカー。
観ている親も感動させられるナイスなレースでした。
すぐに表彰式があり、トロフィーや景品を渡され、シャンパンファイトも終えると休む間もなくすぐに第二戦(Rd4)の予選開始です。
息子は運よく予選Dグループ少し休憩時間がありました。
しばらくして予選Dグループの出走です。
息子は果敢にプッシュをして後半でベストタイムがでました。
予選全体で1番手!通常のレースですとここでA決勝のPP(ポールポジション)が確定します。
しかし、今回のレースではSSが設けられているため直前のRd3のようにSSのタイム次第ではスターティンググリッドが後方になってしまう可能性もあります。
いよいよSSとなります。
A決勝出場の6台が予選タイムアタックの遅い順番で一人ずつスタートいていきます。
途中でタイムが更新されると会場からは歓声やため息が湧き起こり、盛り上がりをみせていました。
いよいよ息子の出番です。一番最後に出走し、会場全体が走りに注目していました。
アウトラップを終えて1周のタイムアタック開始!
タイムはもっとも早く、SSでも1番手。つまりA決勝でもPP獲得となりました。
ここで親としてはPPの位置を守り切り、初優勝も見えてくるのではないかと期待は高まります笑笑。
A決勝がスタートしました。
周回に半分ぐらいまではトップの位置をキープしていましたが、すぐ後ろに一人ピッタリと背後に付いて走行しているジュニアがいました。
地元U-KARTサーキット所属のジュニアです!
長い下りを終えた左スプーンのコーナーを過ぎた登りストレートで少し気を抜いたのか、後ろをチェックしそびれたその瞬間、後ろのジュニアが次の右コーナ手前でインをさしてオーバーテイク!
そのあとはそのジュニアがよいタイムを繰り返し叩き出し、追いつけずに逆に差をつけられてそのまま2位でチェッカー。
夢の初優勝はお預けとなりました。
息子も疲労と悔しさで落ち込んでいる様子でしたが、今回も勉強になるレースとなりました。
あたりも暗くなって来たため、表彰式を終えたら急いで準備をして帰宅の途につきました。
また次回のレース。優勝目指して頑張ります!!