6月6日(日)、ユーカートサーキット東京あきる野にてUKC-CUP 2021 series Rd1・Rd2が開催されました。※私自身は先日まで入院をしていたこともあり、今回は大事をとって自宅から息子の力走を応援することになりました。

初めてづくしの・・・

このコースは2021年4月にオープンしたばかり。このコースでは初めてのレースとなります。しかもこれまでまともに(スピードリミッターなし)で走行したことはたったの2回(セッション2回分)だけ!

「さすがにもうちょっと練習しとかないと・・・」ということで、前日の5日(土)にも3本(セッション3回分)だけ練習のために走行をしたのですが、その経験不足に加えて土曜日は路面がドライコンディションだったことに対し、レース当日の日曜日は天気予報が雨ということで初のウエットコンディションを覚悟して臨むことになりました。

用意周到・・・か!?

レースでのウエットコンディションは初めての経験ということもあり、前日自宅での装備品の準備の段階でもレーシングスーツの上にレインスーツを着て、さらにボディプロテクターを装着してみるなど走行時に身体が動かしやすいか?のシミュレーションも行って準備をしました。

やはり小学生6年生の身体の成長は著しいもので購入してから半年ほどしか経っていないレインスーツを着用したら結構ギリギリのサイズになっていました。レーシングスーツも同様、特に脚の長さが足りなくなってきているという状況です汗。

特に視界確保は重要!

また雨天の走行時には通常よりも明るさが足りずに暗い可能性があることや、湿気による曇りが生じる可能性もあるため、ヘルメットのバイザーは「クリアタイプ」(逆に明るい時には防眩効果のある「スモークタイプ」に取り替えます)をチョイスし、さらに表面と裏面両方に市販の曇り止め剤をしっかりと塗布して備えました。

レインスーツを着用してもレーシングスーツや下着類まで濡れてしまう可能性も見込まれるため、靴下やシャツ・パンツまでも替えのものまで準備をしましたので、通常の装備品の荷物よりもだいぶ多めとなってしまいました。

ゆとりあるスケジュール

普段レースに参戦をしているハーバーサーキット千葉・木更津の両サーキットでは受付時間が午前中の早い時間となっていますが、ここユーカートサーキットのUKC-CUPでは13時集合となっていますので、レース当日の朝は比較的ゆっくりと起床して朝食などを取ることができました。

朝食時の会話では路面コンディションがウエットでタイヤがグリップしない可能性も高いから、コントロールライン通過後の長い下りでスピードが乗ったところでRのきつい左コーナーをいかにスピードを落とさず、スピンをすることなくクリアするかがポイントになるだろうといった会話をしました。

期待を込めての見送り

「頑張ってねー!」と息子とハイタッチを行い、玄関で見送りをしました。あとは妻からの電話などを介したレポートを待つのみです。

ユーカートサーキットのコースでは初めてのレース、また初のレインコンディションということで私もちょっとソワソワしていました笑。都内や中央道の渋滞もなく順調に移動できたようで13時からの受付に十分間に合う12時前にはサーキットに到着をしたと連絡が入りました。

受付と注意事項説明

さてレース受付に際し、ウエイトハンディ制や決勝進出の取り決め(通常は予選タイムアタックのタイム順で決勝進出のグリッドや組分けを決めますが、路面コンディションなどからイコールコンディションが保てない場合などは競技長の判断で決勝の組分けを変更することがあるということ)の説明もあったとのことです。

今回のレースへのエントリーをしたジュニアの人数はこれまで出場をしてきたレースの中でも最多の合計19人!普段ハーバーサーキット千葉・木更津の所属で一緒に走っているお友達のジュニア約半数、地元ユーカートサーキット所属のジュニアも加わりなかなかの規模になっていました。

計量

受付を終えたらウエイトハンディ制のチェックのための計測があります。これは体重の差が大きいジュニアでは軽いレーサーほどマシンの加速や減速、コーナースピードに有利に働くため、1枚2.5Kgのウエイトをその体重のゾーン事に決められている枚数分だけマシンに積載をしてイコールコンディションに近づけるという規定になります。

小学6年生になる息子はちょうどウエイトハンディがあるかないかのギリギリの重さ(装備品をすべて含めて43.7Kgの場合ウエイト1枚=2.5Kg。43.8Kgだとウエイトなし。前回の千葉でのレースでは43.7Kg=ギリギリでウエイト1枚積載となった)になりますが、前日の自宅でのシミュレーションではレインスーツを着用して他の装備品もすべて加算した場合はウエイトなし(最も有利な状況)となりそうだね、という会話をしていました。

しかしコースに到着していざレインスーツを着ると「天候が回復してレインスーツを着る必要がなくなりそう」ということと「そもそもレインスーツを着用すると蒸し蒸しして暑さに耐えられなさそう」ということもあり、レーシングスーツのみで計測をすることにしました。

結果「43.8Kg」となり、ギリギリでウエイトなしで参戦できることになりました。最も有利と思われるウエイトハンディになりました!

予選組合せ抽選

続いて予選の組分けや使用するマシンの抽選です。今回は19人の参加となりましたので予選もA組からD組までの4組を編成します。

今回のように天候が回復する状況では予選の順番は、路面コンディションがウエットからドライに切り替わっていくので、より後ろになった方が有利です。

息子はB組(2番目の組)となりました。しかしそういったイコールコンディションの観点から今回は競技長より特別ルールとして「予選A組、B組は上位2名がA決勝進出」、「予選C組とD組は上位1名がA決勝進出」というような決勝進出方法が急遽採択されました。

したがってB予選5名中で2位に入れば優勝するチャンスのあるA決勝へ進出することができるわけです。ウエイトハンディもなく「今回は大きなチャンスだ!」と思いました。

しかし・・・なぜか一人再計量!?

自宅で応援をしている私に対して、こういったレポートを何度か妻が電話をかけてくれて説明をしてくれます。A予選が終わりいよいよ息子の番です!しかしそこで妻から「あれ?一度ピットでマシンに乗車したけど降りて別のところへ誘導されているようだ!」という話がありました。

あとで分かったことですがもう一度計測をさせられたそうです。理由は「レースへの参加申込書に参考ウエイトとして43.7Kgと記入があったが、今日測ったら43.8Kgあったのでもういちど計測をさせて欲しい」ということだったようです。

すると結果はなんと!「43.7Kg」となってしまい、2.5Kgのウエイト1枚を掲載しなければならなくなってしまったそうです。乗車直前に再軽量をしたのはうちの息子のみ。少しモヤモヤする計測でした。

無事A決勝進出!

さてRdの予選の方はというと、やはり路面のコンディションがタイムに大きく影響をしているようでA予選の上位タイムが30秒台、B予選の上位が29秒台後半、C予選の上位が29秒台中盤と予測通り後の組み分けの方がどんどんタイムが上がっていく結果となりました。

うちの息子はというとB予選で29秒7台でB予選の組分けの中ではトップでA決勝進出(決勝で上位6位以内確定)を決めました!続いてC予選→D予選と行い、次々とA決勝進出者が決まっていきました。参加人数が多く、まずはA決勝に残ることも簡単ではないと思っていたので安心をしました。

スターティンググリッド順

また今回の特別ルールで決勝出場の選出を行ったこともあり、スタートグリッドも予選のタイム順ではなく抽選となりました。息子はまずまずのフロントロー=2番グリッドとなりました。

決勝戦も4組に分けての開始ですが、下位のD決勝から開始をし、C決勝→B決勝→A決勝という順番で決勝レースが行われます。

いよいよ!

いよいよ息子が出るA決勝の順番となりました!

フォーメーションラップが終わり、スターティンググリッドにつきます。

シグナルがレッドからグリーンに変わりスタート!はじめは2番手のポジションをキープしていましたがしばらくすると後続車1台にオーバーテイクされ順位を一つ落としました。

しかしその後はさらなる後続車の追い上げがありつつも3位の位置を頑張ってキープし3位でチェッカーフラグを受けました!

初の表彰台!

A決勝初の表彰台です!周囲のジュニアやそのパパママたちも息子の初の表彰台を喜んでくれました。

まもなくして表彰式となります。レプリカの大きなトロフィーを授与されたり、MCの女性からのインタビューを受けたり、シャンパンファイト(中身は炭酸水でしたが)を行ったり、副賞のお菓子をもらったり。最後にはカートの形をしたトロフィーをもらいました。

Rd2予選

続いてすぐにRd2の予選が開始されます。

Rd2は天候や路面のコンディションが安定したためRD1と異なり予選順位の上位6名がA決勝進出、以降予選のタイム順でB決勝→C決勝→D決勝という進出方法となります。ですから予選ではベスト周回のタイムを出すことが必要です。

息子の予選の番が回ってきました。同じ組のジュニアのうち二人はハーバーサーキットで一緒に走っており、二人とも高いスキルを持っているジュニアでしたのでチャンスです!(早い人と一緒に走ると「引っ張ってくれる」ためタイムは伸びる傾向にあります)

しかし周回途中で前を走る別のジュニアに引っかかってしまい、追い越すこともできずになかなかクリアラップが取れません!!

予選5分間のうち残り1分少しでようやくオーバーテイクできてアタックしたものの結局タイムはあまり伸びませんでした。

A決勝進出ならず・・・

この時点ですでに他の組の予選タイム上位者を考慮するとA決勝進出は絶望的な状況となってしまいました。最終的には予選8番手となり、決勝はB決勝2番グリッド(フロントロー)からの出走となりました。

このように予選でトラフィックがありブレーキがかかるシーンでは一度前車との間隔を開けてからアタックするか、一気に前者をオーバーテイクするかの瞬時の判断がとても大切だということが今回は勉強になりました。

さてB決勝の順番となりました。

B決勝1番手のジュニアもハーバーサーキットで一緒に走っているお友達ですので、そのスキルは概ねわかっている相手です。

B決勝

フォーメーションラップを終えてスターティンググリッドにつき、シグナルがグリーンに変わりました。

スタート直後に3番グリッドのジュニアに抜かれて3番目のポジションでのレース展開となりました。

しかしまた途中でオーバーテイクに成功し、順位を一つ挙げて2番手のポジションに浮上。そのまま1位のジュニアに食らいつきながらもなかなか差を詰めることができずにチェッカー。B決勝2位(総合8位)という結果でした。

よくタイムを見てみると・・・

今回のレースではPP(ポールポジション)賞やFL(ファステストラップ)賞という表彰はなかったのですが、Rd2の決勝では息子のベストラップが全19台中で最も早く「FL賞があったらなぁ」と悔やみました笑。

とにかく初めてのサーキットでのレースで自宅に帰宅した頃には息子も妻も疲れてぐったり。しかし初の表彰台ということもあり、嬉しさも大きく笑顔での帰宅となりました。

次のレース

また2週間後にはハーバーサーキット木更津でレースがあります。今回の反省を活かして次のレースでも良い結果を残せるように頑張りたいです!

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