6月20日、ハーバーサーキット木更津でGolden Kart Trophy Kisarazu 2021ジュニアスプリント Rd5とRd6が開催されました。
梅雨時期真っ盛りが故、当日の天気予報は雨の予報。前日土曜日はライバルのジュニア達はウエットの路面の練習のために前日入りが如く練習走行をしていましたが、私たち家族は他の予定があったため練習走行はせずに当日ぶっつけ本番で臨むこととしました。
しかし、当日の朝になってから天気予報が雨が上がって曇りになる予報と変更!練習不足や経験が少ないウエットコンディションを少しでも回避することができました。
サーキットのゲートオープンは9時30分、受付時間は9時45分でしたが途中(東京湾アクアライン海ほたるサービスエリア)で休憩をするため、少し早めの7時30分に自宅の千葉浦安を出発しました。
おかげで大きな渋滞もなく湾岸自動車道からアクアラインに入り、予定通り海ほたるで途中休憩。朝早い時間にもかかわらず駐車場はそれなるに数多くの車両で埋めつくされていました。
15分ほど休憩をしてから再びクルマを走らせ、アクアラインの本線に合流をしました。それまではトンネル内を走行をしていたものの、海ほたるを過ぎると橋梁の上を走行することになります。東京湾の海上を走行するため、けっこう横風が強くステアリングをしっかりと保持しないとクルマがふらつきそうでした。
クルマの中での息子と会話では「今日は父の日。優勝をしてお父さんに最高のプレゼントをくれたら嬉しいな」と話していたものの、あまりプレッシャーには感じて欲しくない気持ちも一方であるため「まぁ、怪我なくカートに乗れることを楽しんでくれたらいいよ」ということも伝えました。
そのまま館山道に入り木更津南ジャンクションから程ない木更津南終点まで行き、そこから右折して間もなく一つ目の信号を左折するとイオンモール木更津が現れます。
サーキットはこのモールの広大な敷地の駐車場の一角に開設されているのです。
前回に別のサーキットで行ったレースの反省(予選タイムアタックで前方のカートに引っかかってしまうとクリアラップが取れなくなってしまい、決勝の組分けやスタート時のグリッドが後方になってしまった)を活かすために作戦を考えました。
それは状況(予選タイムアタック時にピット後方からスタートするような状況)により前方を走行する車両の距離を開けるため、ピットを出るタイミングを少し遅らせると良いのではないかという作戦です。
ただしこれはレース遅延行為にもなりかねない為、レース前のドライバーズミーティング(ドラミ)で競技長へ質問をしてしっかりと確認をしておくように息子に指示をしました。
イオンモール木更津 モールに到着しました。朝食は摂ってこなかった為、朝8時から開店しているイオンの食品売り場の方へクルマを移動させ朝食を購入しました。
息子は食べ盛り&育ち盛り!この時間から2種類の焼肉が入っているガッツリ系の弁当を選んでいました笑。
再びクルマをサーキットの近くの方へ移動をして車内で朝食を食べました。
まだ前日から降っていた小雨程度の雨が残っていましたが、すでに近くの駐車場には何人かの参加者のジュニア達は到着をしており、クルマを降りて集まってはしゃいだりしていました。
ゲートオープンの時間になったので朝食を済ませてクルマを降り、まずは荷物を置けるテーブルを確保します。しかし見慣れない番号が書かれたテープが椅子に貼ってありました。
今回はエントリーの台数が17台ということもあり、場所の確保は抽選で行うということになっていました。
さて受付をしに行きます。受付と同時にウエイトハンディ制の為の体重の計測もある為、ヘルメットやレーシングスーツなどの装備品を持って軽量に望みます。
前回のレースで計量をしたときは装備品込みで43.7Kg。43.8Kg以上あるとウエイトなしですがギリギリ100g足りなく!?て2.5Kgのウエイトを積んで走りました・・・
今回はどうでしょう?ドキドキで計量しましたが結果は44.4Kg!
朝食に食べた焼肉弁当が功を奏したのか?大きく上回っていましたので今回は初めてのウエイトハンディなしとなりました。
小さい子などは2.5Kg×5枚=12.5Kgのウエイトを積んで走るジュニアもいますので重さでのイコールコンディションの目的とはいえ、このウエイト積載は結構大きなファクターになります。
さて計量も終わり座席や予選タイムアタックの組み分け、予選で走るマシンの号車番号の抽選などが終わり、一度息子を連れてコース脇から路面状況を確認しに行きました。
まだコースコンディションは数カ所に水たまりもあるセミウエットの状態。特に最終コーナーはスピードが乗っている状態でステアリング操作となりますが、ちょうどクリッピングポイントあるあたりで水たまりがあり「ここ注意をして走ろうね」という確認もしました。
ある程度の準備をした上で今度はドライバーズミーティングです。
本日のスタッフの紹介があり、競技長からは前々回の千葉でのレースの時と同様に「ピットアウト時のホワイトラインカット」のペナルティを厳しく取ります。ということなどが通達されました。
また毎度のことですが各種フラッグ(旗)の説明がありますが、特にブルーフラッグに対する注意を重点的に説明していました。
天候が回復し気温や路面温度が上がってくるとドライになってくるとは思われますが、スピンが多発するかもしれない為、周回遅れなどが発生しやすくなりブルーフラッグが降られる可能性もいつも以上にあるかもしれないということからの説明でした。
最後にクルマの中で話した作戦がレギュレーション違反に該当するかの確認をするために息子が競技長に質問をしました。
結果的にはピットで故意に出走を遅らせることはNGとなるため、コースに出てからスピードを緩めて前車との間隔を開けるように、と言われました。
こういうことをしっかりと事前に理解をしておかないとペナルティを受けてせっかくのタイムや順位が変動してしまうこともあるため、確認をしておいてよかったです。
まずはRd5です(毎度同じ日に2レース分開催されます)。
程なくして予選Aグループは準備をしてください。というアナウンスがありました。
息子はBグループでしたので、少し時間的余裕はあります。
そして何よりも有利なのはこのような路面のコンディションが刻一刻と良い方向に変わっていくような場合は、後から走った方がドライコンディションに近くためタイムは出やすいというのが一般論です。
今回はこの問題が大きく有利不利に働いてしまう可能性もあるため、競技長から「あまりにも予選AグループとBグループのタイム差が大きい場合などは純粋なタイム順で決勝のグループ分けやスターティンググリッドを決めずに、各予選グループの順位の上位者から決めることもあり得る」という通達がありました。
予選Aグループが終わり息子が走るBグループの順番になりました。
やはりセミウエットのコンディションでしたのでAグループでもBグループでもスピンをするマシンが続出。息子はスピンはしなかったものの滑りやすい路面でなかなかタイムが伸びていきません。
コース上にある電光掲示板では上位5台までのベストラップがリアルタイムで表示されるのですが8台のグループ分けであるため、下位3台のタイムは表示されません。
息子は初め3番手ぐらいに表示されたものの、じきに他のジュニアに抜かれて表示されない(つまり下位3位のどこか)状態になってしまいました。
しかし残り2分ぐらいで自己ベストタイムを更新しはじめて最終的にはBグループトップタイムから遅れること0.09秒差の2番手、全体でも3番手のタイムとなりました。
これで決勝スプリントレースのAグループに出ることは「予選のタイム順」でも「各Gの順位の上位4名ずつ」でもどちらの選出でも確定となり一安心をしました。
ちなみに決勝のグループ選出方法は「予選のタイム順」になりました(結局予選AグループもBグループもさほどタイム差は開かなかったため)。
決勝スプリントレースは、予選タイムの下位4台(予選14位から17位)が「Cグループ」、その次(予選9位から13位まで)が「Bグループ」、予選タイム上位8台(予選1位から8位)が「Aグループ」となります。
決勝スプリントレースは「Cグループ」→「Bグループ」→「Aグループ」の順番で行われますので、息子の順番はしばらく後になります。
私はイオンモールの方まで行きトイレを済ませたり、妻はスタバでコーヒーを購入したりして決勝レースに備えました。
「Bグループ」が終わりいよいよ「Aグループ」の順番がまわってきました。
その頃は天候もすっかりと回復をして晴れ間も覗き気温も上昇していました。路面はほぼドライコンディション。滑りやすさは解消していつものタイヤグリップに期待できます。
決勝で使用するマシンも抽選となりますが予選と同様の22号車。各マシンで微妙なクセが違ったりするものですが予選と同じマシンということは予選との個体差を機にする必要がない為ある意味良かったです。
さて、ピットで8台のマシンにそれぞれ乗り込んでまずは1周のフォーメーションラップを終え、スターティンググリッドに付きます。
息子は先述の通り予選3番手でしたので3番グリッド。1コーナーに向けてイン側の位置となる為、まずまずのポジションです。
スターティンググリッドでは選手紹介が行われてその後シグナルがレッドからグリーンに変わりスタートです!
スタート直後は順番通りの3番手をキープしていましたが奥の方のS字コーナーから通称「ヤシの木コーナー」付近でPP(ポールポジション)のジュニアが順位を落とし、息子は2位に浮上。
1位のジュニアに食らいついていきます。その1位を走っているジュニアは以前に日本代表選手として世界大会にまで出場をしたことのある実力の持ち主。
走行テクニックの「引き出しの多さ」は軍を抜いています。後ろがどんな距離まで迫っていてどのレーサーか、そしてどのコースラインを通っているかなどを時より後ろを振り返りながらチェックをしています。
息子は何度かオーバーテイクを仕掛けようと揺さぶりをかけましたが絶妙なブロックラインを走行している為なかなかオーバーテイクをさせてくれません。
結局12周の周回が終わりチェッカーが振られても追い抜くことはできませんでした。7分ちょっとの走行時間で差は0.281秒。あと少しでした。
しかし、前回のレースで初の表彰台(3位)に立つことができた息子でしたが今回はひとつ順位を上げて準優勝!
もちろん優勝目指していましたが結果としては満足できるものとなりましたのでピットから戻ってきた息子とハイタッチをして称賛しました。
周りもおめでとうと声をかけてくれる人もいてちょっぴり誇らしかったです。
続いて休む間もなくRd6の開始です。
こちらは予選Aグループで3番手、全体のタイム順で5番手でRd5よりはポジションは下がりましたが無事決勝スプリントレースAグループに進出できました。
決勝レースの結果としては途中で4番手まで順位を上げたものの、さらにオーバーテイクを許しそのままチェッカー。結果は5位となりました。
また2週間後、今度は東京あきる野市のユーカートサーキットにてレースが開催されます。マシンのセッティングが変わったようなので翌週の週末は一度練習走行に行って調整をしようかと考えます。
アクアラインや館山道の激しい渋滞を回避すべく早めに帰路につき、その日の夜は自宅焼肉で祝杯をあげました笑。